Story
フレア王国第三王子であるクトリフは、隣国トリニアスの第七王女、ティセアと見合いをすることになった。
二人が出会った瞬間から、秘されてきた過去にまつわる様々な出来事が、動き始める。
それぞれ生い立ちに苦しんで生きてきたふたり、そしてそれぞれに何か秘密を抱える周囲の人々。
歯車は回り、世界は大きな変容を迎えようとしていた――。
characters
クトリフ・アドニス・ド・フレア |
17歳 |
白に近いプラチナブロンドの髪・白い肌・晴れた空色の瞳 |
アドニス:福寿草
花言葉は「永久の幸福」。神話の美青年の名でもある。 |
フレア国第三王子にして正妃の第一子。母が国内随一の権力を誇るユルツハイム家出身であるため、王位継承の最有力候補。時間が空くと図書室に向かうのが習慣。身体能力は総合的に高く剣技に秀でる。ファドーツの影響を受け、他者を愛称で呼ぶ。 |
ティセア・リンデン・フォン・トリニアス |
15歳 |
濃い金のまっすぐな長い髪・白い肌・光のような瞳 |
リンデン:菩提樹
花言葉は「優美」。女性の象徴。 |
トリニアス国第七王女にして正妃の唯一の子女。母は8歳の時に病死。主に外交関係の政務に興味を抱く。容姿のめずらしさや美しさは各国に聞こえている。身軽で活発だが武芸などは習っていない。
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ロクシム・ヒース・サリスフォード |
20歳 |
黒髪・白い肌・黒の瞳・痩身 |
ヒース:ヒース
ヒースは夏至の象徴。 |
クトリフ付きの魔法使い。前任者ファドーツの異動に伴い、王立魔法学校を一年で卒業した優秀さを買われ、二年前からクトリフに付いている。自らを「ヒース」と呼んでもらいたがっている。
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アルタ・ラークスパー・ファトネル |
18歳 |
黒髪・白い肌・黒の瞳・痩身 |
ラークスパー:飛燕草
花言葉は「信頼・自由」。 |
フレア国王宮女官長の息子にしてクトリフ付きの第一従者。幼い頃クトリフに出逢い、以来忠誠を心に誓っている。
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スティシャ・ローズ・エント |
17歳 |
茶色の髪・白い肌・茶色の瞳 |
ローズ:薔薇
花言葉は「愛情」。女性のミドルネームとして一般的によく使われる。 |
ティセア付きの女官。出身はトリニアスの中流貴族エント家だが、13歳の時に自ら志願してティセア付きの女官となった。本来話し相手となるだけでよかったが、率先して女官の雑用もこなす。明るい普通の少女。
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ファドーツ・オーク・ヒルト |
37歳 |
オーク:樫
花言葉は「勇敢・愛国心」。男性のミドルネームとして一般によく使われる。 |
ロクシムの前任者でクトリフが3歳の頃から家庭教師も兼ねて仕えていた。他者を愛称で呼ぶ。現在は国王付き魔法使い。
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ハイデン・エルム・ド・フレア |
47歳 |
エルム:ニレ
花言葉は「威厳」。王族のミドルネームとしてよく使われる。 |
フレア国第18代国王にしてクトリフの父。正妃はクトリフの母マリィだが、他に側室をふたり持つ。
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メアリデル(マリィ)・カルミア・ド・フレア |
享年29歳 |
カルミア:カルミア
花言葉は「大きな希望」。 |
クトリフの母。ユルツハイム家出身であり、フレア国王の正妃。クトリフが7歳の時に病没。
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リルテナ(リリィ)・デイジー・ユルツハイム |
享年21歳 |
デイジー:ひな菊
花言葉は「希望・純真無垢」。 |
マリィの同母妹。ある裏切りによって国外追放となり、その後自ら命を絶つ。身ごもっていたが、子の消息は不明。
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キーフ・エルム・フォン・トリニアス |
50歳 |
エルム→ハイデン参照。 |
第25代トリニアス国王にしてティセアの父。クレアメントにのみ心を許したが、ティセアには特に情をかけているわけではない。
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クレアメント・リンデン・フォン・トリニアス |
享年35歳 |
リンデン→ティセア参照。 |
トリニアス国正妃にしてティセアの母。ティセアが8歳の時に病死。
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