序章   彼の世の追想

青く澄んだ美しい世界――。穢れなき、幼い少女がその世界で犯した罪の追想。
 

第一章  月夜の来襲者

深夜、山の庵で眠る仙花のもとへ訪れた、得体の知れぬ男。彼の正体と、その来襲の目的とは。
 

第二章  朝まだき風道

翠と蓮とともに夜の街へ赴いた仙花と、街で起こる騒動。
真相を突きとめに走る仙花は古山へ足を踏み入れ、妖怪と戦うことになる。
そして戦いののち、彼女が出会ったのは――

第三章  貴き白銀の魂

霊山で何が起きているのか。問答のさなか、偽りを口にしてしまう仙花。山神はその瞳に疑惑を滲ませる。

第四章  幽き灯、冥き坂   前篇  後篇

失われた千木良の巫女。
死の淵で生を願い、神性に背を向けて闇を往く――碧色の瞳。
 

第五章  八代山伝説   前篇  後篇

蘇った、伝説に記されたもう一柱の山神――祟神、八尋。
鳴動する霊山で、仙花、蓮、翠、それぞれの死闘が始まる。

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