青く澄んだ美しい世界――。穢れなき、幼い少女がその世界で犯した罪の追想。
深夜、山の庵で眠る仙花のもとへ訪れた、得体の知れぬ男。彼の正体と、その来襲の目的とは。
翠と蓮とともに夜の街へ赴いた仙花と、街で起こる騒動。 真相を突きとめに走る仙花は古山へ足を踏み入れ、妖怪と戦うことになる。 そして戦いののち、彼女が出会ったのは――
霊山で何が起きているのか。問答のさなか、偽りを口にしてしまう仙花。山神はその瞳に疑惑を滲ませる。
失われた千木良の巫女。 死の淵で生を願い、神性に背を向けて闇を往く――碧色の瞳。
蘇った、伝説に記されたもう一柱の山神――祟神、八尋。 鳴動する霊山で、仙花、蓮、翠、それぞれの死闘が始まる。