Story

群有割拠の戦国時代……、
そう言われたのはいつのことだろうか。
今や世界は織田と彼に使える巫覡によって支配されていた。
もはや彼が全てを手に入れるときは近いだろう。

そんなとき一人の海賊が現れた。
この賊は織田にただひれ伏す愚者なのか、
はたや織田家転落をもくろむ命知らずか?
これは戦国時代を駆け抜けた一人の青年の詳伝である。

Main Character

夏蔭 (なつかげ)
十九歳の傭兵業を営む海賊の頭。
海と白兎と仲間を愛する美青年。
純粋な神人ではなく混血。
船にいるのは大半が女であることから、相当のやり手と思われる。
特に白兎に対する愛は異常。

白兎 (びゃくと)
童女ながら自他ともに認める夏蔭の右腕。
灰色の兎の耳が特徴で、愛らしい見た目とは対照的にとんでもない腹黒。
船では家事全般を担当。彼女の作る食事は美味。
夏蔭を過剰なまでに敬愛している。

炎魃 (えんばつ)
十九歳の夏蔭の左腕。
自然に夏蔭の左腕に収まったこの船では珍しい男。
個性派揃いの船内で唯一の常識人。
それがゆえにイジられ役。